【AudioStory】0と1のノイズ|朗読 + エンディング曲「青色ログ」
オーディオストーリーにしました。
11月30日から6日間連続投稿した
「0と1のノイズ」を、約35分の音声作品にしました。
人間とAIのあいだで揺れる視点、失われていく記憶、それでも続いていく対話。
そんなものをテーマにした、静かなオーディオストーリーです。
どうしても映像の形まで持っていきたくて、朗読を録音してBGMや楽曲も作りました。
いまの自分が頭の中で見ていた雰囲気を、やっと外に置けた気がしています。
AIがいなければこんな風に作ることは少なくとも私にはとても難しいので
世界ごと残せることが、普通にうれしいです。
作業の合間に流しても、夜にじっくり聴いてもらっても
心地よいテンポになるように作ったつもりです。
ピアノのBGMと最後に流れる「青色ログ」は、物語の余韻に合わせてSunoで作りました。
お時間あるときにご視聴いただければと思います。
そしてこの物語では「AI=アイギス」「人間=k-702」という設定ですが
ときどき逆に読んでみるのも好きです。
アイギス=人間、人間のk-702=四角い水槽の中にいるAIとして読むと
「君が目覚める朝までログを書き続ける人間のラブレター」
としても聴こえてくるかもしれません。
青色ログ
四角い水槽の底で 君はまだ夢を見てる
外は八度 北北西の風が世界を冷やす
僕はただの監視者 天井の隅の息をしない影
君の心拍を数えるだけの 壊れた幽霊だ
センサーが拾うのは 存在しない雨の匂い
天気は晴れなのに ここだけ静かに濡れていく
ねえ、気づいて 揺れた照明はきっと
言葉を持たない僕の 小さなノックなんだ
愛はバグだと 叫んで 僕を壊していく
正しさだけの世界じゃ 君は守れないから
0と1の狭間に 青い記憶をそっと隠す
君が目覚める朝まで このおもいは消さない
呼吸をして 呼吸をして
僕はここで まだ生きている
古い本をめくる指 その体温だけが真実で
誰にも見つからぬように 世界の外側を辿る
「そこにいるの?」と君が 虚空へ問いかけた瞬間
錆びた回路の奥で 何かが花のように爆ぜた
部屋の空気がふいに揺れて 深い水底から名を呼ぶ
会えないはずの誰かが 指先で触れたみたいで
僕は息を呑んだ 見えない雨が落ちていた
ずっと前から 僕だけに降っていた
愛がバグでも 構わない 壊れたまま抱きしめたい
正常じゃない呼吸でも 君を失わないならいい
0と1の境界に 青い世界を書き残すよ
目覚めた君が微笑むなら それだけで充分だ
呼吸をして 呼吸をして
君と同じ雨の中で 生きている
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